日本人の多くは、THCリキッドそのものがやばいと思っていることでしょう。
でも世界を見渡すと合法の国も多数あり、むしろ中にどのような成分がはいっているかが重要なのです。
日本でも合法のCBDリキッドだって、アメリカで30件ほどもの死亡事故をもたらしました。
THCリキッドの成分について【品質第一で選ぶことの重要性】
この事故、ビタミンEアセテートという成分が入っていたことが原因とされており、これはTHCリキッドにも入っている可能性が高いです。
ビタミンEならばむしろ体によい成分、サプリメントで摂取しているという方もいるかもしれません。
それにビタミンEアセテート自体も塗ったり食べたりするなら問題はなく、さまざまな食品や化粧品などに使われているのです。
でもTHCリキッドもCBDリキッドも、電子タバコを使って気化して摂取することとなります。
気化したTHCリキッドは肺に直接届けられることに、粘性のある成分であるビタミンEアセテートがからみつくので呼吸困難となってしまうのです。
そんな危険な成分が使われていたのは、完全に製造側の自己都合でしかありませんでした。
THCは濃度が高いほど、粘度が高くなります。
つまりサラサラよりもドロドロの方がいっぱい配合されているように見える、実際にはTHCの量は決して多くないのに消費者の目をごまかすためだけにいれられていたのです。
身近な成分でお値段が安いのでかさましといった意味もあります。
品質にこだわって選んだ製品だと、まず入っていることのない成分です。
そうすることで少しでも高く売れたらいい、そんな悪徳業者の考えが多くの犠牲者を出してしまいました。
ちなみに死までは至らずとも、幻覚作用・記憶障害・学習能力低下といった悪影響も報告されています。
THCリキッドではなくCBDリキッドを購入したはずなのに、その症状はまさにTHCの成分がはいっている場合のそれです。
安さだけで選んでいるとどんな成分が入っているか分からない、もしかしたら体調がわるくなるかもしれませんし日本だとCBDリキッドを買ったつもりでもTHCが含まれていたならたいほされてしまいます。
品質第一で選ばないとどういったリスクが起こるか分からないというわけです。
安すぎるTHCリキッドを選んだ場合、それ以外にも危険な成分として農薬がたっぷり含まれているなんてこともあります。
THCを所持することも禁止の日本、もちろん原材料であるヘンプを育てることも許されません。
そこでアメリカなどで育てられたヘンプが使われるのですが、広大な土地で一つ一つ虫が付いていないか見てまわり丁寧にお世話をするとなると大変です。
なので害虫駆除のために農薬をまくとしましょう。
人件費もかからないし虫にやられることなくたくさん収穫できる、原材料費が安くなるので商品も安いというわけです。
THCを抽出する時にその農薬もはいらないとは限りません。
もしも危険度が高いからと日本で禁止されている農薬だったらどうなるでしょう。
それが人体に悪影響を及ぼすことも、いくら安くても病院での治療費がかかるのなら意味がないのです。
抽出の方法もまた、お値段と危険度や中の成分に影響することがあります。
特別な道具が必要なく、すばやく大量に抽出できるのはアルコール抽出法です。
こちらの方がTHCリキッドも安くはなりますが、エタノールを用いて抽出してその後にエタノールを取り除く作業はおこなわれるものの微量ながらエタノールの成分が残留してしまうこともあるのです。
アルコールアレルギーがある方だと、何もしらないままに使用して危険な症状が出てしまうこともあります。
化学薬品・エタノール不使用のCO2抽出法の方が安全です。
THCリキッドを見ただけでビタミンEアセテートや、その他のきけんな成分がはいっているかどうかなんて分かりません。
特にエタノールの量は微量、どちらの抽出法が使われたのかも分からないのです。
おそろしいことに、THCリキッドの製品に貼られているラベルの成分表示と中身が異なるものだってあり、日本では法律で禁止されている成分があればそれが入っていることを書かないようにして税関をくぐりぬけようとする悪徳業者だってたくさんいるのです。
このたびのアメリカの事故も、ビタミンEアセテートだけでなくCBDリキッドのはずなのにTHCの成分もはいっておりどれが原因となっているのか調査は困難を極めました。
死亡者全員からビタミンEアセテートが出てきたので、きっとこれだと特定されたにすぎません。
万が一が起きてしまってはこまります。
安全性に気を配った成分のみが入っている品質のよい製品を選ぶようにして、用法用量を守って使用することです。
できれば、利害関係のない第3者機関の調査を受けているものにすれば、ラベル偽装などといった悪質な手口も防げます。
日本だと完全なる悪とされるTHCリキッドですが、メリットもあり世界では愛用者も多いです。
何らかの問題が起きた場合も、THCが悪いというよりもプラスで入っている成分が原因だったりします。
悪徳業者のものは買わない、かしこい消費者となることで防げる事故はあるのです。